映画「ゆめパのじかん」を鑑賞しました。
「大人が子どもを本気で尊重したらこうなった」という場所の話でした。
ゆめパのじかんとは?
川崎市子ども夢パーク 通称「ゆめパ」は神奈川県川崎市高津区にあるこどもたちの遊び場です。
「子どもたちが何をやってもいいし、何をやらなくてもいい。」
子どもたちが、何かをおとなに強制されることなく、自分達の時間を過ごせる居場所になっています。
この居場所を、杉江良樹監督が3年に渡り記録したドキュメンタリー映画です。
東中野のポレポレ映画館に見に行きました。
以下、映画の内容をを含みます。
↓
「こどもは自由の中で葛藤している」
映画を見始めた時、どろだらけになって遊んでる子どもや、泥水の中にダイブする子、
怪我して血を流す子、ただごろごろする子。
いろんな子がいて、いろんな事をできる場所の紹介の映画かと思いました。
が、子どもたちから出てくる言葉は、楽しく過ごせればいい、という考えだけではないことがよくわかりました。
「学校にいけない理由なんてわかってる人はだれもいないんじゃないんですか」
「勉強は好き、がっこうの勉強が嫌いだっただけ」
「自分は誰の指図もうけたくない、誰かに行動を制限されるのは我慢できない」
「算数が必要だとかいわれてもわからない、おとなになったら勉強するのが大変だってのも聞いたけど、やりたくない。」
そりゃそうだよな〜、と思う言葉が次々とでてきます。
その度に、私としては、「勉強ってつまらなくないんだよ、伝え方、どう受け取るかなんだよ」と何度も思いました。
「子どもたちは自分の好きを感じている」
映画に出てくる、こどもの中には、核となる「興味」や「好き」がすでにあって、
それが、
「譲れない事」であったり、
「自分がやりたい事、言い換えるとこれ以外やりたくない事」
に見えました。
時間で区切られ、好きな事以外をむしろ強制される学校のスタイルが合わないのが
よくわかります。
この辺りも、小さい頃からやりたいことが決まっていて、これしかないやろ、
と思い込んで進んできた自分の幼少期とかぶりました。
私の場合は、「宇宙に生命がいるかを明らかにしたい」という、明らかに進学や、学校の勉強を必要とする
テーマであると自分で判断したので、勉強や受験勉強をすることになんの抵抗もなく、
学校に行き、塾に行き、言われた通りの勉強をしていました。
「勉強は必要か?」
私は、「勉強は知識をたくさん得られてわくわくする面白いもの」と、捉えています。
私は頭がいいわけではないので、受験の時は苦しくて、大して成績もあがらず苦しい思いをしました。
映画にでてくる子達はもちろん、小中学生から聞くのは「学校の勉強はつまんない」です。
「学校に行き、勉強をすることが正解か?」と言われると、私自身は答えはよくわかりません。
この映画で、最も印象的だったのが、一人の子が、
最終的に自分で勉強する必要性を感じ、勉強をすることに行き着く姿です。
素晴らしいなと思いました。
それも、「勉強した方がいいから」とか綺麗事ではなくて、
「自分の将来ややりたい事をやるためには、やっぱり勉強がつきまとうのか、やるか」
というネガティブであり、ポジティブであり、日本の教育システムを自らで考え出した答えのように思いました。
この過程は、この映画の中で一番私の心を打ちました。
「おとなは子どもに口出ししないで」
映画の中で「こども縁日」と呼ばれる、
「こどもたちが自分達のやりたい事を決めて、自分達で値段を決めて、自分達で屋台を建設し、壊す」というイベントがでてきます。
これは、僭越ながら、私が主催した「うちゅうのまつり」と、目指すところが同じだな、と思い、来年度以降の参考にしたい点がたくさんありました。
うちゅうのまつり 「こどもが自分の好きを表現する場」 はこちらから
うちゅうのまつりは、結局のところおとな(保護者)が準備して、
当日の運営も保護者が入り、結局のところ、どれぐらいの子どもたちが「自分の好き」を本気で考えたんだろう、とふと思うことがあります。
映画の当日までの子どもたちは、自分達で屋台を建設し、安全面を指摘されうまくいかなくて悔しい思いをしたり。
当日も、一番の飾りは「子供たちの熱意」という感じでした。
この縁日もとっても良かった。
こどもたちの表情が、本当に素敵だった!
そして、こどもたちを本気で見守るだけに徹しているスタッフの皆様の覚悟が素晴らしいなと思いました。
親がこどもから自立する
本当に、こどもたちの力を信じて、見守ることができる大人ってどれぐらいいるのかな?
と思います。
こどもたちが、本当に達成感を得られる準備をするのが、大人の役目でしょうか。
こどもは、成長段階が違い、それに合わせた大人の寄り添いが必要だと思います。
「うちの子はまだはやい」
「うちの子は、できない」
「このの子は、、、」親や指導する立場の大人がこの「うちの子、この子」フィルターを
もっと早く外せればいいのではないかなと思います。
「やっぱり、科学は面白い」
映画を見終わって、子どもたちの葛藤と、成長、こどもたちの声がきけたことが
とても嬉しかったなとおもいました。
そして、改めて「とがった子どもにこそ、科学の面白さを伝えたいな〜」と思いました。
自由に過ごす時間の中から「進学」や「科学」「研究」を極めたいと
思う子がいたら、会って話してみたいな〜と思いました。
とっても良い映画でした。
頑張ってやっていこう!と思いました。
ぜひ、皆さんも映画館に足を運んでみてください!
ゆうこ博士のわくわく科学教室 Hands-On STEAM Class
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